就労継続支援B型は、障害のある方や難病をお持ちの方が自分のペースで働きながら、生活の自立を目指すことができます。
B型は作業報酬として工賃が支払われますが、その金額は低い水準に留まることが多いのが現状です。
しかし、事業所によっては工賃が高い施設もあり、それらには共通する特徴があります。
今回は、B型の工賃や事業所選びのポイントについて紹介してまいります。
就労継続支援B型の工賃
就労継続支援B型では、利用者は雇用契約を結ばず、自分のペースで作業を行い、その成果に応じて工賃が支払われます。
厚生労働省が公表した「令和5年度工賃(賃金)の実績について」によると、全国平均は23,053円と、全体的に低い水準に留まっている状況です。
しかし、事業所の中には、3万円以上支給される事業所もあります。
工賃は、作業時間だけで決まるわけではなく、事業所の収益性や作業効率、提供する商品の価値によって変動します。
そのため、作業がいくら単純であっても、売れる商品や需要の高いサービスに関わることで工賃が高くなるケースがあるでしょう。
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工賃が高い事業所の特徴
工賃が高いB型事業所には、大きく分けて3つの特徴があります。
収益を生む商品・サービス
売上につながるような商品やサービスを持っている事業所は、安定して工賃を支給することができます。
たとえば、パンや焼き菓子などの食品を作ったり、布小物や雑貨で手作りクラフトしたり、地域密着型のカフェを運営したり、農産物の栽培や直売をしたりなどです。
魅力的な商品・サービスは、リピーターや販路拡大につながることから、結果的に利用者の工賃も上がります。
利用者の力を伸ばす支援体制
利用者の得意分野や特性に合わせた支援が行われています。
たとえば、写真やイラストで作業手順を示したマニュアルを掲示したり、色分けや番号で作業をわかりやすく表示したり、簡単な作業から徐々にステップアップしたり、能力に応じた評価制度が設けられているなどです。
こうした支援によって作業効率や品質が上がり、工賃も高くなる傾向があります。
また、利用者自身の達成感や自信にもつながるでしょう。
地域や企業との強い連携
地域や企業との関係を強化しているような事業所は、安定した受注や販路が確保できます。
地元企業からの定期的な受注があったり、行政や自治体との協働プロジェクトに参加していたり、地域でのイベントや商業施設での販売を行っているなどです。
地域や企業との信頼関係が深まることで、商品の知名度向上や販路拡大につながり、利用者の工賃が高くなる要因となります。
B型事業所を選ぶポイント
B型事業所を選ぶ際は、工賃だけで選ぶのではなく、以下のようなポイントにも注目して選ぶと良いでしょう。
工賃の安定性
いくら高い工賃が得られる事業所でも、売上や受注が安定していないと長く働けません。
商品やサービスの内容、販路の広さなどもチェックしましょう。
作業内容と支援体制
自分が得意な作業があるか、作業手順や支援体制が整っているかを事前に確認しましょう。
見学や体験を利用することで、実際の雰囲気がどのような感じかを見ておくのもおすすめです。
地域や企業との連携
地域や企業とつながりのある事業所は、安定した仕事や販路を確保していることが多く、工賃が安定するでしょう。
事業所の雰囲気や人間関係
支援員の方との関係性や利用者同士での雰囲気も長く継続して通所するうえでとても重要です。
見学の際に雰囲気を見ておくと良いでしょう。
コミュニケーションが取りやすい雰囲気の事業所がおすすめです。
まとめ
就労継続支援B型の工賃は、事業所によって差がありますが、工賃の高い事業所には安定した商品力やサービス力や利用者の力を伸ばす支援、地域や企業との連携といった共通点があります。
事業所選びでは工賃だけでなく、支援体制や雰囲気、地域との関係性も確認しておくことが大切です。
これらのポイントを抑えることで、安心して働きながら生活の自立を目指すことができるでしょう。
以上、就労支援B型の工賃と事業所選びのポイントについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
